ハイ・レッグ度を決める「ジャストな小ささ」

2017-03-22(水)


このブログではもうそれなりに
競泳水着の素材、サイジングに関する「初歩的」「基礎的」なことは
十分に語れていると思いますので、
今回は少しディープに踏みこんだコアで上級者向けのエントリをひとつ。
「上級者向け」とは言っても
水泳の上級者向け、ではないのでご安心を。
「だいたい競泳水着のABCは押さえたのでもう1ステップ登ろうかな」みたいな
多くの「一般」の競泳水着愛用者さんが
「ジャスト・サイズなはずなのにどこかイマイチ」と疑問を抱きがちな
"ハイ・レッグ度まだ低めで不満" 問題へのヒントです。



過去の、各メーカーの各製品シリーズに関しての解説で語ってあるとおり、
・伸ばして着れる最小限サイズを選ぶこと
・よく伸びよく縮むポリウレタンの比率が高いシリーズを選ぶこと
はかっこよくハイ・レッグ水着を着こなすための要件です。
そしてその観点から最良な選択肢は2つ(後改め3つ) —
アリーナのXパイソンのリミック
アシックスのスプラッシャーのホールドカット
— に絞られます。
最近華々しくデビューしたXパイソン2を加えると3つ、となりますね。
(じきにXパイソン(1)は廃番となるのでしょうけど)
おさらいには
ポリエステル/ポリウレタン混紡、アリーナとアシックスでは実質上1択
をどうぞ。



で、まずは軽くの練習問題。

Q. どちらでも着れる場合、SサイズとSSサイズでは
  着た時どちらがよりハイ・レッグになりますか?

A. はもうお察しのことでしょう。
SSサイズのほうがより伸ばされて着られるわけですから
ハイ・レッグ度もより鋭角、急角度になりますね。
製品シリーズ(型モデル)でミドル・レッグ > ハイ・レッグと進んでも
本当はSSも着れるはずなのにSを着ていると
その分「ハイ・レッグ度まだ低めで不満」となってしまうのです。



で、ここからが今エントリのミソ。
同じサイズなら、アリーナのXパイソンとアシックスのスプラッシャー
ポリエステル:ポリウレタン比が70:30なのでどちらを選んでも同じ?
答えは一見イエスのようですが、正解はノー。
Xパイソンの「売り」は
従来「縦使い」にしてた=縦方向によく伸びる素材を
「横使い」にして横方向(胴囲り)への伸縮フィット性を高めた
というものなので
反対に、縦方向には伸びが小さいという特性があるわけです。
(Xパイソン2でもこの基本線は同様ですね)

そうするとたとえば、
着丈上からはXパイソンのSサイズが最小限サイズなんだけど
スプラッシャーならSSサイズでもいける
なんてことも起こり得ます。
スプラッシャー(及びその他ほとんどのシリーズ)が「従来どおり」に
縦方向によく伸びるから、ですね。
その際、もしスプラッシャーのSSサイズで3サイズ上も問題なければ
それが着れる最小限サイズで、それゆえハイ・レッグ度もいちばん鋭い
となります。

もひとつたとえばの話を逆方向からすると、
スプラッシャーのSSサイズだと着丈はOKなんだけど
バストが/ヒップがキツい、という場合、
早まって渋々ながらひとつ上のSサイズにしなくても
XパイソンのSSサイズにしてみたらキツくなくてジャスト、ベスト
なんてこともあり得るわけです。



少し頭がこんがらがりそうな話になったかもしれませんが、
水泳歴・競泳水着着用歴が5年10年20年にもなるスイマーには
「ジャストに小さい」サイズを選ぶのは難しくもなんともないことで、
そしてそれが結局いちばんかっこよく見えるハイ・レッグ姿になってるものです。
で、「人生の途中から」水泳・競泳水着着用を始めたという方々の場合、
「どうしてプールで見かけるあの人と自分では
 ハイ・レッグのキマリ具合がちがうのかな?」
という疑問が生じるのは無理もないことだと思います。
競泳水着の「本当のジャスト・サイズ」は
メーカー側のJASPO規格準拠で提示される各種の数値からだけでは見出だせません。
身長、3サイズ、股下比(逆から着丈)が各人それぞれ異なれば
どうこうならMサイズ、どうこうならSSサイズ、と簡単には決まらないのですね。
極端な場合、
身長158cmのAさんBさんCさんが
それぞれMサイズ、SSサイズ、ジュニアの150サイズを着てて
3人ともそれがその人の本当のジャスト・サイズ、
なんてことも普通にあるわけです。
今回は少し理屈っぽく、また「上級者向け」の話になりましたが、
アリーナ、アシックスに限らず、70:30ものにも限らず
「いい線」から「ドンピシャ」のサイジングを志す方々に広く通用するはずの
考え方上のヒントになったらなと思います。







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カテゴリ:アリーナ

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