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ハイエスト・レッグ・カットを目指すなら

2018-09-27(木)


ちょっとびっくりすることに(?)
前回エントリから9月も終盤のこの時節に
2018年FW(フォール/ウィンター)期の新製品がまったく出てないので
今エントリは、みんな大好きハイ・レッグ!とばかりに
理想のハイ・レッグ・カットを追い求めていくにはどう「進めて」いけばいいのか、を
少しマニアックな部分に分け入って語ってみましょう。



ハイ・レッグ製品の現在、実質1択、せいぜいでも2択
で書いたとおり、現在明示的にハイ・レッグ・カットを謳っている競泳水着製品は
・ミズノ ストリームアクセラ、ハイカット
・アリーナ Xパイソン2、リミック
の2つっきりだと言い切ってしまっていいと思います。
で、競泳水着初心者さんによく見られる素朴な疑問として
「で、そのどっちがよりハイ・レッグなの?どっちがレッグ・カットが鋭いの?」
みたいなものがあるのですが、
残念なことに(?)そういう問いに端的な答えは用意されてません。
スピードの過去の名品として誉れ高いマーキュラインみたいな製品ならともかく、
現行のハイ・レッグ製品のカッティングは、ミズノでもアリーナでも
「誤差の範囲内」「着る人の主観的イメージ」程度にしかちがいません。

 



では、その2つのどちらか、さらには両方を着比べてみて
それでもまだハイ・レッグ度が足りない、と感じる人にはもう選択肢は残されていないのか、
といえばそうではありません。
ここで、過去にクドいほどに事あるごとに述べてきたポリエステル/ポリウレタン比の話が
実は無視できないトピックとして関係してくるのです。



そんな人が果たしてどれほどいるかは与り知れませんが、
もしミズノのストリームアクセラのハイカット、アリーナのXパイソン2のリミックの両方、
それもどちらも(たとえば)Sサイズを買って着比べてみたという人がいたら
その人はおそらく「ストリームアクセラのほうが楽に着れる」と感じることでしょう。
これは何も
ミズノのほうが大きく/緩く作ってあり、アリーナのほうが小さく/キツく作ってある
みたいな単純な話ではありません。
(ここ、難しいこんがらがる話なので注意深く吟味しつつ読んでくださいね)
たとえよく似た製品に見えても、この2つは
・Xパイソン2 ポリエステル67%、ポリウレタン33%
・ストリームアクセラ ポリエステル81%、ポリウレタン19%
と、大きくポリエステル/ポリウレタン比が異なっています。
で、ポリウレタンのほうが「伸びるため/伸ばすため」の素材なので

「特定のSサイズの身体を伸びて収めるためには
 ポリエステル比が大きいほど、大きく作られていなければならない」

となるのですね。



ここは本当にこんがらがっても不思議のない話なのでご安心を。
もういくつか、別の言い方を試してみましょう。

「JASPO規格を満たし、多くの人に安心して『ああ確かにSサイズだ』と着てもらうためには
 ポリエステル比が大きいほど、大きく作られていなければならない」

「ある概念モデル上のSサイズの身体を収める、JASPO規格準拠のSサイズの水着は
 縮んだ状態の大小を問わず、伸ばされて着られた状態で
 『ああ確かにSサイズだ』と納得できる大きさに作られていなければならない」

「ある概念モデル上のSサイズの身体を収めるためには
 ポリエステル比が大きければ、それだけ大きく作られている必要があり
 ポリウレタン比が大きければ、かなり小さく作られていても伸びて納めることができる」

どうでしょう?
精一杯がんばっていろんな角度からの言い方を考えてみたので
これで伝わっていると願いたいところです。



さて。
一見、ハイ・レッグ度と関係なさそうに思えるかもしれないこの論点ですが、実は大アリで。
上記の話が一旦納得できたら、「端的な話」に戻ることができて ー

よく伸びよく縮むXパイソン2のほうが
平置き実寸では小さく見え、また着る際にもキツく感じられるが
その身体サイズを収めるべく、より伸ばされているので、ハイ・レッグ度は上がりがち

ー みたいには言えるかな、ってところに落ち着きます。
これはもう少し敷衍するなら ー

ポリウレタン比が大きくよく伸びるXパイソン2なら
「通常ならSサイズ」と思ってる人でもSSサイズを着られる可能性が大きい
すると当然にハイ・レッグ度は上がる

ー というところにも繋がります、ね?



今回は極度に概念的な話で思った以上にゼエハアしましたが、
初心者自覚のある人が「あの人の競泳水着、すごくハイ・レッグでかっこいいな」と思う時
その競泳水着は、実はフツーに売ってある製品の
「いちばん小さいジャスト・サイズ」であるというのが実情です。
実を言うと「縦でなく横に伸びるよう生地を使う」のがコンセプトのXパイソンは
昔のアリーナの高ポリウレタン製品ほどは
縦伸びしない=ハイ・レッグ化しないのがネックではあるのですが、
それでもやはり現行製品中では
小さいサイズを伸ばして着るアドヴァンテージが高いものとは言えるでしょう。
これ系の話、これからも手を替え品を替え続けますので、お楽しみ(?)に!


カテゴリ:アリーナ

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